通常、自律神経は意思の有無に拘わらず働いているものですが、意思で働きかけられることがひとつあります。それは呼吸です。
私たちは普段無意識に呼吸をしていますが、やろうと思えばその呼吸を早くしたり遅くしたり出来ます。つまり呼吸は意識と無意識の接点と言えるわけです。
とはいえ難しい話ではありません。禅やヨガの修行僧のように常に腹式呼吸をする必要はなく、時々意識して深い呼吸をするだけで良いんです。実際私は、毎日定期的に深呼吸を心がけていますが、そうすることで以前とは見違えるほど心身が健康になっていることを実感しています。禅は呼吸という言葉もあるくらいですし、呼吸法は精神を落ち着かせて体を健康にする効果があることは間違いありません。
実際、禅寺のお坊さんは長生きしている人が多いですが、やはり一番の理由は毎日深い呼吸法を意識していることが要因だといえます。
呼吸法と健康の関連性については科学的にはっきりと証明されているわけではないですが、間違いなく試みて損はありません。